ミセス・パッパラのシラフの日常

35歳で始めた禁酒をきっかけに、映えないけど光さす日常を満喫中

35歳に禁酒を始めて新たな人生を謳歌している中年ワーママが映えないけど満足した日々を綴ります。

独身時代の私とワーママ時代の私で、仕事への姿勢はどう変わったか

結論からいうと、変わらない。ただ、時間の希少性が増したことで、より効率よく、そして気が進まない仕事、締切やto doを守らない関係者へのストレスが増し、より自分が求める仕事への探索欲が増した。

より、自分が関わる仕事の内容を精査したくなる欲(貴重な時間を使うので選り好みしたい欲)が増した。

 

人によってはこの姿勢を、育児によって仕事に対する意欲が欠如するようになった、と誤った見方をすることもあるのだろうが、そうではない。

仕事をする時間が唯一自分が一個人として社会と集中して関われる時間であるからこそ、その時間の質を求めるようになっただけなのだ。

 

だからこそ、無駄だと思う仕事はやりたくない、やり方がわかっていて作業に分類される仕事はやりたくない、結論がみえているのに、無駄な会議に時間を使いたくない、ついでに貴重な時間を奪う人には非常な怒りを覚える、という意識になる。

もちろん、これには個人差があるので、私がそうだからといって皆がそうではないし、もっと大らかにやっている人は沢山いる。

ただ、安易にワーママだから大変でしょ、といって本人の資質に合わない業務を行う仕事量の少ない部署に異動させることは、私のようなタイプにとっては貴重な仕事を有意義に使いたい、という思いと相反し、その人の能力を活かしきれない可能性がある点には世の人事担当者には留意してもらいたい。

マミートラップは、従業員側が時間的に育児との両立が難しくて何かと手を上げにくい、能力を発揮しきれない状態が続く、という側面から発生するだけでなく、企業側がより仕事時間の希少性が増した従業員側の背景や希望を汲み取ることなく、「短時間でも問題ない」業務に母親を割り当てる、という側面から発生するケースも多いはずだ。

育児家事の時間をやりくりしながら数々のタスクをこなすワーママであれば、本人の希望にかなった業務であれば(そうでなくとも)意欲的にかつ非常に効率的にやりくりし、定時勤務であっても、毎日飲み歩いて二日酔いのまま出勤し、時間だけは大量にあるぶらさがり社員(全てがそうではない)の数倍の生産性を発揮していくだろう。

コロナ 渦もそろそろ1年、テレワークも珍しいものではなくなり、日本人の働き方も大きく変化しようとしている

そろそろ、長時間労働=よく働いている、忠誠心がある、仕事を任せられる、という考えはやめて、いかに意欲的に生産性高く働いているか、いかに個々の従業員の資質に応じて意欲的、生産的に働ける環境を用意するか、ということを各企業は真剣に考えた方がいいだろう。

とはいえ、貴重な時間を使うのにふさわしい仕事ってなに?という部分は難しい。もはやそれは企業で従業員として働く中で存在するのか、とか本当の私はなに?といった自分探しの領域にも入る気もするので、まずは「やっていて嫌ではない仕事、そこそこいい気分でできる仕事」で家事育児のいい気分転換になるような仕事、くらいで考えていくのがいいのだろう。

pappara84