禁酒をはじめて130日間の変化について
年明け2020年1月2日から、一旦来年の元旦まで禁酒しよう、とふと思いました。
これまでどれだけお酒を飲んでいたのか?なぜ禁酒しようと思ったのか?禁酒してからの効果について、書きたいと思います。
1.禁酒する前のお酒との付き合い方
飲酒を本格的に開始したのは、大学を機に上京した18歳から。
上京当初一人暮らしの寂しさもあり、毎晩のように飲んでいました。
お酒が原因で救急車に運ばれた事も2ー3度。
入学早々、オールして、そのまま早朝バイトに行き、たまに授業に出て、またオールして、早朝バイトに行き、今度はそのまま家に帰って授業はいかず、、みたいな感じでまさにお酒中心の生活を送っていました。。
(今こうやって文字に書下ろすと恐ろしい生活。。キャッ!)
てか、よく留年とかせずに、ちゃんと卒業できたな。
就職先は、OB訪問のときにやたら商社の人はお酒を飲ませてくれた、という好印象もあり商社へ。
恐らく相対的に飲み会が多い業界・職場で、週3-4日は取引先・先輩・上司と2時くらいまで飲んで、タクシーで帰る日々。
忙しい時期は、残業して、仕事が終わった0時から飲み会、ということもしばしば。。
(あ、こんな生活だったから、今未就学児が2人いて、仕事も育児と家事が加わってるけど、2時くらいまで平気で夜更かしできるんだ。。)
休日も、週末は必ず飲む事が日課、もはやノルマ、日常?(1人でワインボトルを1〜2本は空ける。)
この生活は、結婚してからも変わらず、当然週末しか会っていなかった夫は一緒に暮らし始めた後。日常の私の生活をみて、驚き、苦言を呈する事も。ただ、私はその度に「これは仕事の飲み会で、私の仕事を理解すべきだ。」的な昭和おやじちっくな発言を繰り返していた。
(なんか、色々すみませんでした。)
まあ、これ以上書くとなんか悲しくなってくるので、これくらいにしようと思いますが、結構ひどい部類の酒飲みでした。
てか、私の酒好きは職場の他の部署も知っているくらいの酒好きで、何が言いたいかというと、私にとって酒=自分のアイデンティティくらい大きな比重を占めるものだったということ。
ただ、仕事は年に1度くらいは飲み過ぎが原因で遅刻、ということもあったようななかったような気もするけど、出勤もしていたしお酒が原因の仕事の失敗とか、酔って暴言吐きがち、みたいな変な酒癖もなかったので、二日酔いで効率落ちる、くらいの支障しかなかった訳です。
そんな感じでお酒は素晴らしい、最高、と思って日々過ごしていましたが、突如として酒を止めざるを得ない日が29歳の夏に訪れました。
理由は、妊娠。。
はい、これはもうお酒を止めました。自分の健康でなく、子供ではあるけど他人の命、そしてものすごく大切な命に関わる事ですからね。。
仕事上の会食が減る訳でもなく、飲み会に行っても酒は飲まず泣く泣くジンジャエールで過ごしてました。
でも、酒を飲みたい、という気持ちは決して忘れない日々。。
そして、出産して、でも授乳があるから多くは飲まないまでも、子供がミルク中心で過ごすようになってからは、普通にお酒を家で飲むようになっていた。
そして、妊娠前とほぼ変わらないくらいの酒量に戻っていた頃に、再度妊娠。。
(あ、3歳差です。)
はい、これもきっぱり止めました。
ただ、2回目のお酒強制終了は1回目の経験があるのでさほど辛くなくやり過ごし、出産後ミルク中心で過ごし始めてから、お酒再開。
ビール、焼酎、ワイン、日本酒。。
外での飲み会が減った分、家に常備するお酒は日に日に増えて行き、週末の楽しみは夕食のワインと、その後家族が寝静まった後、2-4時頃まで一人でワインを飲みながら映画鑑賞をすること。
(てか4時って、朝でしょ。あ、2時に寝てた日もありました。4時は調子が出てきたときだけです。)
深酒した次の日は休日でも中々起きれず子供と公園に行くのが遅くなる、公園で一緒に遊んでいてもイマイチ体がのらない、みたいなことはありつつも、まあ仕事も家庭生活もやっていける感じではありました。
まあ、そんな感じで、結構な酒飲みとして18歳から34歳までの16年間を過ごしていた訳です。
2.なぜ禁酒しようと思ったのか
多分、3つくらいきっかけはあります。多分、以下が相互に関係して禁酒に至ったのかと。
- 16年間、散々飲んできて、飲む事に飽きてきた自分にうっすらと気づいていた。
- 私の好きな作家の町田康さんが禁酒したことを知った&年末にその禁酒に関する小説を読んだ。
- このまま飲み続けて、特に新年の抱負とか立てても何も実行できずに人生終わってくんだな、とふと新年に思った。
1.16年間、散々飲んできて、飲む事に飽きてきた自分にうっすらと気づいていた
→これは、うまくいえないのだけど、散々お酒を飲み続けた事で、お酒を飲む事で齎される効能が低くなって来て、逆に副作用のほうが気になり始めたというのでしょうか。(二日酔い、子供と過ごす時間の質低下、など)
ただ、うっすらと気づきつつも、16年間にも及ぶ日常・楽しみを手放すことなどできず、思いつつも、続けてた、という感じ。
2.私の好きな作家の町田康さんが禁酒したことを知った&年末にその禁酒に関する小説を読んだ。
→これは、正直かなり影響が大きかった。下手したらきっかけの60%くらいは占めているのでは。。ただ、これ単体だと禁酒には至らず、1のうっすらとした自覚症状があるときに、勝手にこの人が酒飲み続けてるんだから大丈夫、的に思っていたり、とてもとても好きな作家の方、そして絶対にこの人は酒をやめないだろう、とやっぱり精神的支柱に思っていた方が酒を止めた事を知った事、そしてその禁酒記録を読み、やはり「効能よりも酒を飲むためのコストが大きい」的な事を書いていた(いや、酒を飲みながら年末に読んだので、本当にこう書いてあったか謎だけど。。)ことの衝撃は大きかった。
とはいえ、まあな、という感じで、やや大きな衝撃は受けつつも、そのまま読了後も酒は飲み続けて新年を迎えた。
3.このまま飲み続けて、特に新年の抱負とか立てても何も実行できずに人生終わってくんだな、とふと新年に思った。
→年末〜元旦にかけてまあまあなペースで飲んだ次の日の1月2日。
箱根駅伝をみてボーボーしながら、「新年の抱負とか立てるかな。」と思ったときに、即座に「どうせ新年の抱負とかやっても自分の性格からして実行した試しがないから立てるだけ無駄」という考えが巡った。
と、同時になんとなく「ああ、もう自分は自分を信じられない人間なのね。」という気づきと「そりゃ信じられないよね」という共感がきて、何となくこのままでいいのか?と自問自答することとなり、「育児と仕事で新たに始めるのは無理。せめて酒やめる、でもやってみるか」となった。
そして、そのまま1月2日から禁酒開始、今日で禁酒132日目となる。
3.禁酒してから130日間の変化について
最初の2週間は、とにかく酒の事ばかりを考えていた。
辛いのが、妊婦みたいに飲みたいのに飲めない状態ではなく、自主的な禁酒なので「お酒飲みたい」と誰かにいっても「じゃあ飲めば?」となるし、あまり言い過ぎても単に構ってほしいおばさんみたいになってしまうので、一人でこの状況を乗り越えなければならなかったこと。
こういう状況下、Twitterで禁酒記録をつぶやいて他の禁酒している方々と繋がれたのにはとても助けられた。
1ヶ月を過ぎてくると、大分禁酒が日常としてなじんできて、たまに酒飲みたい欲求がくるくらい。
とはいえ、私の場合2回の妊娠による禁酒期間があったので、これは人によるかもしれない。(1人目の妊娠のときは、1年以上ずっと飲みたい気持ちが残っていたから。)
禁酒をして起こった事、禁酒したからできたこと、についてリストアップしておこう。
- 体重減少(基本、高校時代から体重は変わっていないが、常にベース体重をキープできるようになった。)
- コーヒーにはまる(生豆から購入して、手煎で焙煎するようになった。)
- 不要品の整理や欲しかった家電の購入に踏み切る
- 甘いもの、まあまあ好きになる
- 素面の自分を分析して、転職活動→転職決定
- コロナの影響もあるが、子供に目新しいおもちゃを買って一緒によく遊ぶようになった
- 息抜きが映画鑑賞&ワインではなく、読書になった
- 色々学びたい事が多く、楽しい。
- 証券会社の諸々整理&投資額を増やす
- 放置していたこのブログ自体を更新できる状態にした
概して言える事は、
一つ一つ考えてから行動することが早くなった、
学びから喜びを見いだすなど、内発的な楽しみや快楽を得やすくなった、
酒というゴールがない分、過ごせる時間そのもの(特に子供達との時間)がよりかけがえのないものと思えるようになった、
ことだろうか。
一旦、来年の元旦までの禁酒、としており元旦にはとっておきのシャンパンを飲む予定だが、この状態でまた飲んで自発的禁酒前の自分に戻るのは、怖いなと思う今日この頃。
今は元旦までいかに充実した日々を過ごして一つ一つ実行していくか、だな。