ミセス・パッパラのシラフの日常

35歳で始めた禁酒をきっかけに、映えないけど光さす日常を満喫中

35歳に禁酒を始めて新たな人生を謳歌している中年ワーママが映えないけど満足した日々を綴ります。

とにかくアジの刺身が好きである

好きな食べ物はなにか、と聞かれると色々思い浮かぶ。

「オムライス、ピザ、パスタ、寿司、唐揚げ、コロッケ、じゃがりこ、お好み焼き、チョコレートあたりかな」と。

そして、思う。

「あれ、でもこの中で一番好きな食べ物ってなんだろ。全部好きだけど飛び抜けて好きなものはないな。」

そして、存在を思い出す。

「ああ、私がなんだかんだ一番好きなのは、アジの刺身だわ!結局これが一番美味しいんだわ」と。

そう、私はアジの刺身が大好きだ。寿司は好きで、マグロもイクラもウニも大好きだが、結局アジを食べた時が、一番「ああ、美味しい。」となる。

 

あの、ネットリとした食感、サンマ・イワシほど青魚青魚していない、でも白身魚ほど淡白でもない程よい上品な濃厚さが好きだ。

新鮮なアジの刺身も美味しいのだが、スーパーで少し日が経ったアジ刺も程よい濃厚な香りが強まって好きだ。

 

先日、葛西臨海水族館に行った。そこに、「アジは今後も永続的に漁獲量が保てる見込み」的な記述があり、とても嬉しかった。こんなに大好きな天然の食べ物がこれからも安定的に食べれるなんて。

 

さて、2回目の緊急事態宣言が出され、私も数ヶ月完全在宅勤務で黙々と仕事を行い、それ以外は家事育児であっという間に過ぎる日々を過ごしている。酒飲み時代、あんなに好きだった夜の街には全く行っていない。

年末年始休みからの1月の勤務は、なんだか疲れた。なんだか今週は年明けからの疲れの蓄積で余計に疲れていて、夕飯全く作る気がしない、という日があった。でも「私が作らないで誰がかわいい子供達のごはんを用意できるんだ!」という状況だったので体を引きずるようにスーパーに行った。

そこで目にした、アジの刺身、1パック390円。いつもよりパックに沢山入っていて、沢山並んでいて、新鮮そう。そうだ、私にはアジ刺がある!私は夢中で、1人1パック(大人1パックx2、子供1/2パックx2)の分量で3パックカゴに入れた。

予算的にいつもならアジの刺身は1パックで、他にもう1パック刺身を買う、何か惣菜を買う、という感じで、自分のアジ刺推しを全面的に反映した食事は作らないのだが、とにかく疲れているのだから仕方がない。疲れているのだからこの私が優先だ。

アジ刺を見つけた時点で、自分の中で俄然本日の食事への創作意欲が湧いて、家に帰って在宅勤務のかたわら、温泉卵を作り、刺身にかけるアジの叩き用のタレを作った。

そう、いつもは遠慮しているアジ刺を、ごはんが足りないくらいの配分でたっぷり載せて、温泉卵&たたきのタレを絡めた特製アジ刺丼を作ることにしたのだ。

こんなに大好きなメニューにも関わらず、驚くほど簡単である。ホットクックに水と卵を入れて、温泉卵メニューを選択してスイッチオン、無洗米に水をセットして、スイッチオン、クックパットで出てきたタレのレシピ通りに生姜、砂糖、醤油、お酢を混ぜ合わせる。しめて10分もかからない。

あとは、食べるときにセルフでアジ刺をのっけて食べればいい。

憂鬱な夕飯作りが、アジ刺しのおかげに、一気に大好物を贅沢食できるという素晴らしい楽しみに変換された。

家族が帰ってきて、皆でしみじみとアジ刺しを食べる。大人たちはごはんに好きなだけアジ刺しをセルフで載せ、温泉卵と特製ダレをかけたアジ刺し丼に、子供達はめいめいに皿にアジ刺しを入れて、食べる。

しみじみと、美味しさを噛み締めながら、食べる。

考えてみたら1パック390円、自宅ご飯の食材の1人分としてはやや高いけど、温泉卵を入れても一人前500円もかかっていない。

それなのに、こんなに大好きなアジ刺しが満足いくまで食べられ、自宅の落ち着いた雰囲気で食べられる幸せ。そして子供達もアジ刺しが大好物になり、美味しさを共有できる幸せ。

あに、これ以上の食の喜びはあらんや。

年明けの自粛&仕事はじめの疲れを少しだけ和らげてもらった食卓であった。

 

 

 

 

pappara84