ミセス・パッパラのシラフの日常

35歳で始めた禁酒をきっかけに、映えないけど光さす日常を満喫中

35歳に禁酒を始めて新たな人生を謳歌している中年ワーママが映えないけど満足した日々を綴ります。

〜都内で子育てするなら中学受験させたほうがいいのか? 〜その5 東大出たけどただの人母の結論 〜

これまでの分析の流れは以下をご参照ください。

その1:都内に存在する公立・私立・国立(中高一貫・高校併設・高校のみ)それぞれの偏差値分布から考える

その2:実質倍率(入りやすさ)の点から検討する

その3:進学率(入ってからの進路)の点から検討する


その4:中学受験・高校受験それぞれの準備・費用と、過ごし方編

 

で、その4まで見てきて子供に中学受験させるのか、どうか、考えました。。

 

と思ったときに、私は自分の現状を考えずにはいられませんでした。。
私は、この大学進学先としては一番難易度の高い東京大学卒ということに。
そして、現在「東大出たけどただの人」として、日々育児と仕事に悩み、子供の教育についてもこんな記事を書くほど悩んでいる事に。。

 

なんていうんですかね、東大出たけど、それによってめちゃめちゃ将来が安定しているかというとそうでもないし、皆がじゃんじゃん稼げてるかというとそうでもない。

 

確かに大学時代の同級生の殆どは大企業に勤めたり弁護士、裁判官、公認会計士など資格をもっていて、中には取締役、社長、官僚として国際社会で活躍、という人たちもいる。


今でも大学の同級生とはたまに会ったりするけど、悩んでる人もいれば、色々順風満帆な人もいる。

 

私のファーストキャリアは総合商社で、入ってしまえば、そこから出身大学は殆ど関係なかったと思います。
少なくとも東大卒だからといって配属で有利になるということはなかったし、東大卒以外で自分よりももっと活躍している同期は沢山いました。

 

今の私の職場はウェブマーケティングのベンチャー企業で、社長は関西の私立大学出身で、学生から起業して会社を育て、株主兼社長として会社の権力と利益を一手にしています。
そして何人かいる取締役が学歴で重用されているかというとそんなことはありません。

 

何が言いたいのかというと、まあ今更言う事でもないのかもしれないですが、学歴が有利になるのは一回目の就職か第二新卒くらいまでの就職段階のみで、そのあとどうキャリアを積んでいくかはその人次第。
かつ、キャリアの成功=人生の幸せとは限らないし、今の子供達が就職する時代には就職以外に稼ぐ選択肢も増えているだろうということ。

 

では、学歴が全く意味がないかというと、そうではないけど、目的次第でいる場合もいらない場合もある。

 

同じ東大卒の同級生で、自分がみて活躍しているなと思う同級生に共通しているのは、大学入学時から意識高く活動していたな、ということ。


起業団体に入ったり、早くから自分の就職先や資格の希望と持っていた。
そして、そういう人たちは確かに東京の私立中高一貫とか国立大付属の出身者が多かった。


情報量とか、家庭環境とか、仲間の影響とか要因は色々あるのだろうけど、大学入学時に職業について具体的に考える環境があったのだと思う。

 

外資系金融機関とか、弁護士等の資格が必要な職業、グローバル企業の求人は今後も残っていくだろうし、そうした求人を満たせる要件には、学歴を得るために必要な能力も必要とされるでしょう。


持つものと持たないものの格差が広がっていくだろう中で、持つものとしての地位を極めていこうとする組織の中で徹底的に立場を維持・拡大していこう、という志向があるのであれば、コネクションを築きやすい環境に出来るだけ早く身を投じて、そこでのトップを目指して行く、という方法が良いかと思います。


そして、この競争は今後よりグローバルなものになっていくでしょう。

 

ただ、それには性格・テストが得意かという適性もあるので、安定的な未来を得るにあたっては、他の方法が適している場合も多分にあります。(=子供達の未来ではそれは安定的な組織に入る事ではなく、どんな環境でも食べて行ける力なのだと思います。)

 

例えば、私が今務めている会社の社長。小学校から小中一貫大学の私立に通っている御坊ちゃまだけど、大学は途中で行くのをやめて、学生時代から起業して、今や資産は◎十億円。


この人の場合、学歴とは全く関係ないところで成功してるし、他にもそういう人は沢山いるでしょう。

 

一方の私。。
地方出身で何となく社会に役に立ちたい、国際貢献したい、広い世界がみたいと思って上京したけど、上京早々酒と都会にまみれて、自暴自棄な生活に、就職は「企業活動が世の中を動かしている、そんな企業と幅広く関われる仕事」というモラトリアム的な理由で何でもありそうな総合商社を希望。


経理→営業→事業企画と一通りそつなくそれなりに没頭して仕事をしていたものの、しっくりこないのと、なんか自分のしたいことじゃない、という30代半ばにしては稚拙な理由で退社。


ベンチャーに入社するものの、入社1年目で早くも転職を検討しており、宙ぶらりんな状況。。

 

何が違うのかというと、やっぱり自分が何をして生きてくか、食べて行くか、という意識が漠然とした形でなくて、具体的な方法と手段で人生の早い段階から思い描けているかどうか、なのではないでしょうか。


思い描けてなくとも、社会に向けて具体的なビジネスとしてトライ&エラーを繰り返す経験を早くから繰り返している事。

 

良い学校に入る事、それは子供達が成人する頃にも、もしかしたらファーストキャリアの選択肢を広めてくれる事になるかもしれない。
何をして食べて行ったら良いかわからないときには、とりあえずいい学歴があれば、有利になるかもしれない。


でも、そこから得られるキャリアがその人にとって最善のものになるかどうかは、誰にも分からないし、最善でない場合に、どうサバイブしていくか、の能力が大切になってくるのだと思います。


学歴は目的の手段であって、目的ではない、ということ。
より大切なのは目的を早い段階で見つける事。

 

そして、その能力はどう身に付くかというと、複合的なもので、どういうポジションで食べて行こうと考える力だったり、逆境に強い力だったり、助けてもらえる力だったり、様々なもので、学歴があったり中学受験を経ないと得られない能力は多くないと思います。

 

纏まりきりませんが、東大出たけどただの人の私が子供に伝えたいのは、以下点です。

  • いつか仕事をして、自分の生活を自分で支えていくこと
  • 世の中には色んな仕事があること
  • 仕事は色々あること。長く働いてもあまり沢山のものが変えない仕事もあるし、ちょっと働くだけで沢山ものが変える仕事もある。
  • あと、自分がやっていて楽しい仕事もあれば、つまらない仕事もある。
  • 母も、自分にとって最適な働き方を模索している最中であること。
  • 中学受験をすることで、これから生きる事に必要な学び続ける姿勢が身に付くことに役立つかもしれないし、目的をみつける近道になるかもしれないこと。ただ、受験しなくても身につける事は可能であること。
  • 母が小学校のときみたいに、本読む事とかも知らなくて、放課後友達の家で時間つぶしたり、休日にやたら昼寝とかするよりは、勉強した方がいいかもしれない、ということ。
  • 受験勉強すると、結構これから3年間勉強する事になるので、他にやりたいことがあれば、それをやったらいいこと、ただ寝たり遊ぶんじゃなくて、何かしら興味をもって取り組んでほしいこと。

結論としては、子供に中学受験をする、しないを決める選択肢は与えます。
そして、中学受験をする場合の目指す学校としては、以下選択肢を与えます。
・御三家と呼ばれるトップ校
・国立
・都立中高一貫


あくまで、現段階なので、校風とかで靡くかもしれませんが、費用的にトップ校以外の中高一貫校であればかける費用と効果が進学率や生き抜く力にどう関わってくるのかという点で見合っているのかわからないこと、その分の費用を、ちょっと中学の学区が良い地区に引っ越す+キャリアを考える経験に投資する、方がいいのかな、と思っています。

 

小学生の子供がどこまでの判断力をもって決定できるかですが。


志望校を絞った上で、成績が全然合格基準に満たさなくとも、子供がやる、といった以上は挑戦はさせる、かと思います。

 

子育てってなにが正解で、かつ子供と親は人格が違う人間なので、子育てがその子にどう作用するかは分かりませんが、自分に出来る事と言えば、自分なりの仕事観・ワークライフのベストバランスを模索してくこと、その成功や失敗を子供に共有すること、キャリアについて早めに伝える事、世界には色んな選択肢があることを伝える事、だと思ってます。

 

さあ、この長かった分析も終わったので、私は引き続きワークライフのベストバランスを模索していきますよ。

ここまで読んで頂き、有り難うございました。

 

pappara84